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2020年9月9日 藍色の闇が、目の前に広がっている。
2020年9月9日 藍色の闇が、目の前に広がっている。
きたる「読書の秋」にオススメの本を紹介します!!
「子どもたちは夜と遊ぶ」は、ブログタイトルである、この一文から始まる。
大学受験を控えた高校三年生が行方不明になる事件を起点とする、
「i」と大学院生「浅葱」とのゲームを中心に展開していくミステリである。
著者の辻村深月は、1980年2月29日に山梨県笛吹市に生まれ、
2004年に「冷たい校舎の時は止まる」にて、
第31回メフィスト賞を受賞し、2012年には「鍵のない夢を見る」にて、
第147回直樹三十五賞を受賞したミステリ作家である。
辻村作品の最大の魅力の一つに、ユニークな登場人物達が挙げられる。
ふしぎなちからを生まれながらに持つ「ぼく」
反骨精神たっぷりの女管理人「環」
自分を人形にして欲しい「アン」
暗い過去から立ち直ろうとする「深月」
それぞれの人物は、スポットを浴びて輝く描写と、
対して、自らの影の部分と対峙する「SF(少し・不安定)」な描写があり、
リアルな人物像をイメージするのに易い。
本作のみならず、辻村作品は、
私自身、内面と対話する良いキッカケになり、
濃厚な伏線回収が「すごい!」ミステリ小説として楽しむことが出来ます!
アルプス